JTCでは、メモを取るのは「絶対」

ここで皆さんに質問です。皆さんは人の話を聞くときにメモを取りますか。

ケースバイケースだと言う人もいれば、必ずメモを取るという人もいるでしょう。

ここで気をつけていただきたいのが、伝統的日系企業(JTC)においては、メモはどんなときでも、「絶対」に取らなければならないということです。

メモは中身よりも、「取る姿勢」が評価されている

メモを取る時に大事なのは、そのメモの中身ではありません。

話している人は、「この人はちゃんと自分の話を聞いているのだろうか」という不安を抱えています。

メモを取ると言うのはその不安を取り除く作業です。もしあなたが人に話をして、相手が何もメモをしてくれなかったらどう感じるでしょうか。「自分の話は何の意味もなかったのかな」と感じたり、逆に「こんな大事な話なのにメモを取らないなんて」と感じるかもしれませんね。

つまり逆に言えば、あなたがメモを取らなかっただけで、「話を聞いていなかったに違いない」とサイレント減点されるリスクがあると言うことです。

こういった意味のわからないタイミングで評価が下がるのは避けたいですよね。

割り切ってメモを取り、余計な減点を防ぐ

そうは言っても、「メモはなぜ全部取らないといけないのか」と思う人もいるでしょう。

残念ながら、これはJTCという環境上の問題ですので一定の割り切りが必要だと思って諦めてください。少なくとも、上司や先輩からのアドバイスをメモに取らないという行動は当人からも周りからもネガティブに見られます。

会社でうまく評価されていくためには、余計な減点をこのように防ぐことが重要になってきます。

そういった無駄なサイレント減点を防ぐためにも、一旦はメモ帳に書き記しておくことが重要です。そして終業までのどこかのタイミングで、自分に全く価値のない情報は全て破棄してしまいましょう。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の著者による特別な書き下ろし原稿です)