そして何より、読んだら、いますぐ組織開発を始めたくなる。

 それほど組織開発が、あなたのチーム・組織のモヤモヤを晴らす力を持っていることを、この本を通じておわかりいただけると思います。

組織開発で成功した7つの事例を紹介

 本書では、組織開発に成功した7つの事例を紹介しています。

●CASE1【三和化工紙】「モチベーションの低い職場」を変えた新米社長の職場改革
●CASE2【ビッグスマイル】「どんどん人が辞めていく」と向き合った経営者
●CASE3【パナソニックグループ】「人と組織のポテンシャル」を引き出し、自己実現と事業成果の両立を目指す
●CASE4【東芝テック】「大企業病」を変えたオフサイトミーティング
●CASE5【広島県熊野町】「ヒエラルキーのない組織」を活性化させる方法とは?
●CASE6【横浜中華街】対立を乗り越える「大きな目標」の価値
●CASE7【南山大学 人文学部心理人間学科 中村ゼミ】組織開発を実践するゼミに学ぶ、「自走する組織」のつくり方

 大企業や中小企業、飲食店、自治体、教育現場まで、さまざまな事例を通して、組織開発のはじめ方や進め方のポイントをお伝えします。

 また、事例だけではなく、読者のみなさんが組織開発の「はじめの一歩」を踏み出せるよう、「組織開発のきほん」についても丁寧に解説しています。読者のみなさんが、「組織開発」の力を知り、少しでもその一歩を踏み出すお手伝いができればと思います。

 なお、本書は、組織開発の第一人者である南山大学教授の中村和彦さんが監修を務めています。著者3人は直接・間接的にその教えを受け、それぞれの立場で組織開発を実践しています。

 早瀬信は、キヤノンで十余年にわたって組織開発を担当する内部実践者でした。現在は独立し、組織開発コンサルタントとして多くの組織の活性化を支援しています。

 高橋妙子は、南山大学大学院で学んだ中村さんの直系の教え子です。組織開発実践者のための国際的な権威「NTLサーティフィケート」を修了し、企業の組織開発を支援する組織開発コンサルタントにして研究者でもあります。

 瀬山暁夫は、中小企業診断士として経営理念浸透のコンサルティングを行っています。その活動を、組織開発の価値観に紐づけようと学びを続けています。