「はやぶさ」「こまち」の連結器の仕組み

 JR東日本の資料によると、ロック機構は凸部分の裏側にある。円柱をタテ割にした「半円柱」の器具があり、回転可能な状態で直線部を斜めにして取り付けられている。連結器が近づくと半円柱の辺の部分が押し込まれて回転し、連結器が密着したときにバネの力で元の位置に戻る。この時に、互いの半円柱の一部が相手の凸部分の裏側に回り込む。これで双方の連結器がロックされる。

密着連結器の凸の内側に半円柱状のロック機構がある 出典:JR東日本(東北新幹線古川~仙台間はやぶさ・こまち6号が走行中に連結部が外れ停車した事象について)、赤枠は筆者密着連結器の凸の内側に半円柱状のロック機構がある 出典:JR東日本(東北新幹線古川~仙台間はやぶさ・こまち6号が走行中に連結部が外れ停車した事象について)、赤枠は筆者 拡大画像表示

 半円柱にレバーが取り付けられており、レバーを動かして強制的に回転できる。連結を解除する場合は、半円柱部分を動かして、互いの直線部分をレールと並行にする。これで半円柱は相手側の凸部分から外れる。引っかかる部分がなくなって分離できる。大手私鉄やJR在来線の電車は係員が手動でレバーを操作する。「はやぶさ」「こまち」「やまびこ」「つばさ」の場合は、シリンダーに空気を送り込んでレバーを押し出す。

 YouTubeでdiorama111氏が公開しているアニメーションが分かりやすい。