「会議」という言葉を聞くと、難しい、堅苦しい印象があるかもしれません。

 しかし、「家族会議」は、子どもたちが目的意識を持って自分の考えをまとめ、思いを伝える、とても良い機会になります。

 そうした経験を積むことが、「話す力」のトレーニングになりますし、生活をともにする家族の中でもそれぞれが異なる意見を持っていることを知っていれば、学校や社会で、自分とは異なる意見に触れた時にも、端から否定するのではなく、異なる意見を理解しようという気持ちが生まれやすくなります。

史上最年少の26歳市長も
家族会議で育てられた

 2023年5月、兵庫県芦屋市で史上最年少の26歳の市長が誕生したことをニュースなどでご存じの方も多いと思います。

 その市長・高島崚輔さんは、灘中・高から進学した東京大学を中退し、米ハーバード大学を卒業後、1年で自治体のトップに就任したという経歴も注目されていますが、この高島さんも、自身が育ったご家庭では、「家族会議」が実践されていたそうです。