10月以降にとれるサンマは
小降りになるとの予測も…
ですから、このままだとサンマは遠洋漁業で獲る魚に分類されるようになってしまいそうです。
もともと中国や台湾から見ればサンマは遠洋漁業の対象なので、彼らからみればそれでいいのかもしれません。しかし、日本から見れば燃料費もかさむようになりますし、水揚げ後、長期間冷凍しなければならないなど燃料以外のコストもかさみそうです。
さらには漁場が公海上に移ります。そもそも中国や台湾の漁船は日本よりも北の公海上で日本へと南下する前のサンマを大量に獲っています。その各国の漁船と同じ土俵での資源の奪い合いに日本の漁船も参加することになることを考えると、この未来はあまりいい未来ではありません。
もうひとつ悪いニュースをお伝えします。DXが進んだことで魚群の探知が以前よりも進んだと申し上げましたが、その進んだ情報のおかげで「脂ののったサンマがたくさんとれた今年9月の豊漁がピークだった」ことが判明しています。
そして10月以降に獲れるサンマはそれに比べて小ぶりになることも先回り情報としてわかる時代になってきたのです。
このように良い情報と悪い情報を総合してみると、美味しいサンマを庶民が安価に食べられるのは今が最後のチャンスになるかもしれません。