上位は歴史の古い学校ばかり
ランキング以外の注目校は?

 こうしてみると、上位にはどうしても歴史の古い学校が並んで、近年のプロ入りも少なく、若いファンにはあまりなじみがない。

 一方、ベストテンのすぐ下には、東北高(43人)、日大三高(41人+今年1人)、東邦高(41人+今年1人)、東海大相模高(40人+今年2人)、仙台育英高(38人+今年1人)と現在の強豪校が着実に人数を積み上げており、近いうちにこの一角に食い込んでくるだろう。

 ランキング外の学校では、天理高が28人で32位。意外と少ないと感じる人も多いのではないだろうか。天理高は今年、江原雅裕(日鉄ステンレス)が楽天の4巡目で指名され、入団すればベスト30入りを果たす。

 その他、浦和学院高が22人、花咲徳栄高が22人+今年2人指名、星稜高が21人+今年1人指名、智弁学園高が21人+今年2人指名、敦賀気比高も20人+今年1人指名で、ランキング入りに近づいている。

 甲子園未出場の学校としては、今夏に初めて県大会決勝に進んだ茨城県のつくば秀英高から8人がプロ入り。平成以降のランキングを作成すると上位に入ってくる数字だ。甲子園の実績とプロ入りは直接の関係はないことを如実に示している。

 もっと創立の古い学校まで入れると、強豪校の多い神奈川県で甲子園出場を果たせない横浜創学館高から秋山翔吾(広島)ら9人がプロ入りしており、今年も巨人の育成3巡目で鈴木圭晋が指名された。プロ入りすればついに2桁に到達である。