軽い気持ちで乗ると人生を「詰む」ことに
そもそも、取り締まる側の警察官が、「原付なのか、電動モペッドなのか、区別がつかない」なんて言うのは、単なる勉強不足でしょと筆者は思います。ペダルを踏まずに速いスピードで走っていれば、それで十分に分かるのではないでしょうか?
自転車だと言い張って乗っていたとしても、事故を起こした際は原付として扱われます。ナンバーを取得していなければ当然、自賠責保険にも入っていないので無保険車でしょう。免許がなく運転していれば無免許運転ですし、酒を飲んでの運転は酒気帯びや飲酒運転の重罪です。ブレーキング時にブレーキランプが点灯しなければ整備不良にもなります。
このような状態でもし人身事故を起こせば、当然ながら罪に問われることになり、多額の慰謝料の支払いも待ち受けています。自賠責保険がありませんから全額自分で支払う必要があります。交通事故の慰謝料は重い過失がある場合、自己破産しても免責になりません。
軽い気持ちで電動モペッドを、電動アシスト自転車のフリをして使っていると、人生を「詰む」ことになりかねません。何より、人に大きな被害を与える可能性のある乗り物がはびこっている現状は、一刻も早く解消されて然るべきです。