「北海道バレー構想」を
新たな商機に
内田氏は「北海道は農産品など一次産品の比率が高く、作柄や天候によって業績が大きく左右されてしまう。その中で、半導体関連という安定収入が見込める今回の事業への期待は大きい」と語る。その流れをさらに加速させると考えられているのが「北海道バレー構想」だ。この構想は石狩~札幌~千歳~苫小牧につながる道央エリアの縦のラインを半導体に代表される先端技術の集積地にしていくもので、すでに次世代データセンターや再生エネルギー関連の拠点構想が浮上しているという。
札幌支店北海道営業部部長で北海道半導体事業所を担当する佐藤直樹氏は「『NX-TECT Hokkaido』は恵庭エリアでは唯一の大型物流施設であり、北海道バレー構想による高付加価値の貨物を取り込むことが可能だ」と強調する。内田氏も「半導体や風力発電などの再生エネルギー、バイオマスなどに関連する物流を取り込み、農産品に次ぐもうひとつの柱をつくって業績が大振れしない体制を築きたい」と展望する。