23区東部北部エリアの中堅・中位校
“北区系”はさらに3校ある。成立学園(北区東十条)は四つの入試回で合わせて138人の合格者を2024年に出し、実倍率はいずれも2倍を超えておらず受けやすい。 [1日1回]には2科・4科と適性検査の入試が設けられている。24年実倍率1.66倍を25年も受け継ぎそうだ。 [1日午後2回特待]は78人と最多の受験生を24年に集めたが、1.22倍と最も受けやすくて受かりやすい入試回でもある。志望者数は7割増で、25年は23年1.69倍を目指す展開となりそうだ
[2日3回] には2科・4科の他に、作文と算数のナショジオ入試が設けられ、実倍率は1.5倍だった。[2日午後4回特待]は1.67倍だった。志望者数がいずれも1割強減っていることもあり、25年は少し緩みそうだ。25年入試では[3日午後5回特待]と2科の[4日6回]が加わることになる。全6回合計80人の募集人数に対して、25年入試はどのくらいの受験生が挑むことになるのだろうか。
武蔵野(北区西ヶ原)は桜丘にも近いが、道を挟んだ向かい側にはかつて東京外国語大学西ヶ原キャンパス(2000年府中市へ移転)があった。現在は西ヶ原みんなの公園になっている。24年最多の受験生を集めた[1日1回]が19人で、実倍率1.06倍だった。全入試回合計の受験者数54人に対して合格者数48人であり、大変に受けやすくて受かりやすい。[1日1回]と[2日2回]は国数2科とアクティブ(国数いずれかとアクティブシート記入後に面接)と適性検査型が設けられ、[4日3回]と[6日4回]はいずれも2科となっている。
部活が盛んな駿台学園(北区王子)は、[1日午前]は2科・4科の教科型で24年には72人が受験して、全員合格している。その他の入試回は「内申重視・1科選択型」となっており、出願時に通知表のコピーと4科・英語(英検4級以上の英語力)から1科を選ぶかなり受けやすい入試となっており、大変受かりやすい。
葛飾区には、難度的に同じぐらいの二つの共学校がある。京成本線「お花茶屋」駅が最寄りの共栄学園(葛飾区)といえば野球部が甲子園大会にも出場し、バレーボールも強豪という球技の盛んな学校という印象が強い。面接があり、各回特進と進学それぞれで募集人員が分かれている。
五つある入試回のうち、24年には、2科・4科と適性検査型を備えた[1日1回午前]が最も多い89人を集め、実倍率1.56倍となっている。23年・22年と1倍だったことを考えると、人気が上がっている。志望者数は倍増しているので、25年はさらに倍率が上がりそうだ。
次いで、2科の[1日午後2回午後]が71人で1.48倍と健闘しており、こちらも25年はさらに人気が上がりそうだ。他の入試回は受験者数が20人台で、25年も前年並みとなりそうだ。24年の実倍率を挙げておくと、 [2日3回1教科セレクト]は国数英から1科選択するもので1.27倍、[3日4回]は1.47倍、2科と適性検査型がある[7日5回]は1.17倍と受けやすい状況にある。
修徳(葛飾区)は、[1日1回]が国算英から2科選択だが、[1日午後2回]から[5日午後7回]については1科選択となっており、受けやすくて大変に受かりやすい状況が25年も続くことになりそうだ。