それを全然わかっていないところから鳩山由紀夫政権は出発し、案の定、財源を見つけられなかった。次の菅直人政権は、消費税増税の必要性にある程度気づいていました。そこへ東日本大震災が起きて、復興財源の確保も課題となったのです。

 ただ、「自民党が提案している税率10%を参考にしたい」という菅さんの言い方は、「自民党がそれをしょって川を渡るのなら自分もおんぶしてもらおう」という印象を受けました。一方、野田さんからは「自分の手でその問題を解決したい」という感じがすごくしましたね。

「小沢一郎が出ていってもいい」
党を割ってもやり遂げる野田の気迫

《2012年2月の党首討論で、谷垣氏は民主党内に消費税増税への強い反発があることを踏まえ、野田氏に「本当にやれるのか。足元を固めてほしい」と迫った。これに対し、野田氏は「51対49の党内世論でも、手続きを踏んで決めたらみんなで頑張っていくことを示していきたい」と答弁した》