そういうときは、相手の話をいったん受けて「昨日の会議、進まなかったんですね」と受け止めてから「ところで、○○の話なんですが」とつづければ、話題が自然に移行できます。受けとめの言葉と次の話をくっつけるのがポイントです。
相手の話に反論があるときの言い方にも工夫が必要です。
よくあるのは「イエスバット方式」で、いったん肯定してから「でもね」と反論する方法です。さらに「イエスバットイエス方式」といって、否定を肯定ではさむやり方もあります。
たとえば「これはこういうことですね。でもこれこれという考え方もありますね。でもあなたの意見のここは素晴らしい」と最後は肯定でしめくくります。
たしかに終わりの印象はいいですが、人によっては作為的に聞こえてしまう可能性もあります。かなり電話が得意な人でないと難しいかもしれません。
電話が苦手な人が相手に反論したければ、「イエスバット+質問方式」がおすすめです。相手の言葉をいったん受けて、次に反論し、最後にどう思いますか?と質問する流れです。
「あなたの意見はこうですね。でも私の意見はこうです。両方聞いてあなたはどう思いますか?」と聞けば、相手は否定も肯定もできるので話しやすいでしょう。
あいづちはバリエーションが命
「なるほど」の多用は避けよう
電話で相手の話をうながしたり、話題を転換したりしたいとき、あいづちのパターンをいくつか知っておくと便利です。