新生ジャガーから2026年に発売される車は12月2日に発表予定

 ところで、肝心のクルマはどうなっているのだろう。2026年はわずか2年後。割とすぐだ。

 発売予定の新型車のプロトタイプは、すでにグローバルテストの第1段階を開始している。条件の異なる世界各地の公道やテストサイトに車両を持ち込み、すでに数万キロの実走テストとバーチャルテストを完了している。そして12月2日、「マイアミ・アートウイーク」で「DESIGN VISION CONCEPT」(デザイン・ビジョン・コンセプト)を公開する予定だという。

 新生ジャガーは、「ジャガー・エレクトリック・アーキテクチャー(JEA:Jaguar Electric Architecture)」と呼ばれる専用のアーキテクチャー(つまり、ランドローバーと共用しない)を採用し、英ソリハルで製造される。

2026年以降に発売される、新生ジャガーのプロトタイプ車両。最初のモデルは4ドアGTになる予定だ2026年以降に発売される、新生ジャガーのプロトタイプ車両。最初のモデルは4ドアGTになる予定だ(広報写真)

新ロゴお披露目よりも、さらに衝撃のニュースが

 衝撃のプレゼンが終了した日の夜、更なる衝撃が走った。

 なんとジャガーは、英国内で新車の販売を停止するという報道が出たのだ。

 英国王室御用達であるジャガーの新車販売が英国内で停止されるのは、第2次世界大戦以来初のことだ。先に述べたEVが発売されるまで、イギリス国内でジャガーの新車を買うことは一切できなくなる。いま在庫として残っている車両は、走行距離計の大小にかかわらず(たとえ走行距離がゼロでも)、全て「中古車」として扱われることになるのだ(ここまで読んで「俺が買おうと思っていたジャガーは!」と焦った貴兄、ご安心を。日本では当分の間、新車が買えます)。

 ロゴ文字の変更同様に、販売方法もかなり思い切っている。上述の通り、12月2日開催のマイアミ・アートウイークで公開されるDESIGN VISION CONCEPTをチラ見してきたが、これまた思い切ったデザインで驚いた。こちらはまた「来たるべき日」になれば、続報をお届けしよう。

こちらは大文字と小文字で構成されたジャガーの新しいモノグラム。シンプルの極みこちらは大文字と小文字で構成されたジャガーの新しいモノグラム。シンプルの極み(広報写真)