投資に役立つ世界の経済ニュースを独自の視点からわかりやすく解説する、チャンネル登録者数50万人、総視聴数9400万回を超える人気投資系YouTuberのバフェット太郎氏。
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投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方Photo: Adobe Stock

「老後」が30年も残っている時代に

 結論を先に言うと、多くの日本人には貧乏な老後生活が待っています。

 突然そんなこと言われても困ると思うけれど、ほとんどの人は公的年金の受給額がひと月数万~十数万円ほどなので、資産がなければ70歳を過ぎても老体にムチ打って働き続けなければなりません。

 そのうえ特別なスキルがなければ、最低賃金の単純労働しか職がないため、年下の若者に怒鳴られながらこき使われるという未来が待っています。

 それなら働かずに生活保護を受給して年金では足りない分を補おうと考える人が増えるのは自然ですから、今後生活保護受給者は急増すると思います。

 人生100年時代とは老後の人生が長くなるということですが、仮に65歳で退職して95歳まで生きた場合、老後の人生は30年も残っている計算になります。

 これは23歳で社会人になって65歳で退職したと仮定すれば、42年間で稼いだ富で残りの30年間を生きなければならないため、いかに荒唐無稽な人生設計かがわかると思います。

 なぜ、このような人生設計がまかり通ってきたのかというと、それは国民年金法が制定されたのが1959年で、当時は人生70年時代だったからです。