12月3日10時、新生ジャガーのコンセプトモデル発表

 ロンドンのJLR本社で開催されたお披露目会。ブランドロゴが発表されたあと、我々はさらに奥のホールへ案内された。先ほどと同じように真っ暗な中で、パッとスポットライトが当たった。そこには、ピンクに塗装されたコンセプトモデルが鎮座ましましていた。

またまた時報とともに世界初公開。新生ジャガーのコンセプトモデル。これを見たイーロン・マスク氏の感想をぜひ聞きたいものだまたまた時報とともに世界初公開。新生ジャガーのコンセプトモデル。これを見たイーロン・マスク氏の感想をぜひ聞きたいものだ。以下、写真はすべてジャガー提供

 車体の背景には「Copy nothing」の文字が投影されている。ドアの前部には、新しいデザインの真鍮製リーパープレートがはめ込まれている。

新しいリーパージャガー新しいリーパージャガー(跳躍するヒョウのシンボル)

 会場にどよめきが起きる。同時に拍手も沸き起こる。先のブランドロゴとプロモーションビデオが公開されたときよりも、明らかに歓迎ムードである。

ホイールのセンターキャップにはジャガーのモノグラムが配されているホイールのセンターキャップにはジャガーのモノグラムが配されている

新コンセプト「Copy nothing」の意味

 新しいジャガーはどのようなブランドになるのか。価格帯は?顧客は?JLR Jaguar担当マネージング・ディレクターのRawdon Glover(ロードン・グローバー)氏に話を聞いた。

2026年に発売される新しいジャガーのEVコンセプトモデル。前端も後端もストンと切り落とされている。高い空力性能が要求されるEVにおいて、このデザインでどのようにCD値を向上させたのか、実に興味深い2026年に発売される新しいジャガーのEVコンセプトモデル。前端も後端もストンと切り落とされている。高い空力性能が要求されるEVにおいて、このデザインでどのようにCD値を向上させたのか、実に興味深い

フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):まずジャガーが提唱するコンセプトである「Copy nothing」の意味と意義を教えてください。

ジャガー・ランドローバー Jaguar担当マネージング・ディレクター Rawdon Glover氏(以下、G):新しいジャガーは、他社のコピーでないことはもちろん、過去のジャガーのコピーでもありません。あらゆるものと違う。他のみんながこちらの道を進もうとするときに、Jaguarは別の道を行く。他とはまったく違うことをする。他の誰とも似ていない。際立って目立つ。そういう意思が込められています。