G:「Jaguar E-Type」というクルマをご存じでしょうか?ああ、午前中にクラシックジャガーの試乗会で乗られましたか。美しいでしょう。そして力強い。前例のないあのクルマが1961年に登場したとき、人々は驚きを持って受け入れました。私たちが目指すのは、あの時と同じような感動を世の中に与えるクルマを造ることです。

 今日フェルディナントさんにご覧いただいた車両は、私たちが「デザインビジョン」と呼んでいるコンセプトモデルです。我々が目指すデザインを、もっとも純粋に具現化した作品です。我々はあれのクルマを使ってブランドを立ち上げていきます。みなさんはJaguarに何を期待できるのか。それを具体的に示すためのものなのです。先ほどご覧いただいた車両は、単なるコンセプトモデルでありません。2026年後半に実際に売り出すクルマとは非常に強いつながりがあります。

Jaguar担当マネージング・ディレクター、Rawdon Glover氏Jaguar担当マネージング・ディレクター、Rawdon Glover氏

F:今後のスケジュールを教えてください。

G:具体的なスケジュールを言いましょう。2025年に4ドアGTを発表し、2026年末にはそのクルマの生産と顧客への納入を開始します。ええ、もちろん全てEVです。純然たるBEVです。その方針に変更はありません。他の会社はEVから腰が引けている、ですって?ええ、どうやらそのようですね。でも我々は変わりません。ジャガーはEV一本です。

新ジャガー、顧客のコアターゲットは30~40代

F:新しいジャガーは、どのような顧客層を想定しているのでしょう?

G:とてもいい質問です。私たちが新しいターゲット顧客に対してもっとも重視しているのは、彼らの考え方です。独立心が旺盛で、デザインに対する意識が高い人。年齢層は今よりも若くなります。30代から40代が私たちのコアターゲットです。このクルマをどのように位置づけていくかということだと思います。一定の価格帯以上のクルマですから、50代以上の人たちも結果的には購入することになるでしょう。