どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。
職場に「出社する」ほうが出世する
みなさんは、できるだけ会社に行くようにしていますか? 最近はテレワークも浸透してきているので、「用がない限りは会社に行かない」という人も多いかもしれませんね。
僕のいるメガバンクでもテレワークが行われているところもありますが、僕は基本的に台風が来ようが雪が降ろうが、できるだけ会社に行くようにしています。なぜなら、そのほうが仕事においてはコスパがいいからです。
なぜそうしているのか、その理由を今回は説明していきましょう。
「テレワークで忙しい」はほぼ無意味
実は、その理由は非常にシンプルです。できるだけ会社にいるようにして、そこで「忙しそうに振る舞う」のです。
あなたの職場にもに、「あの人忙しそうだな」という人はいるのではないでしょうか。その人はきっと、たくさんの仕事を抱えて忙しく、しかも仕事の成果も上げていたり、上司の評価も高いはずです。なぜなら、きちんと周りに「自分は忙しい人間である」ということをアピールしているからです。
中には、「テレワークで忙しく働いている」という人もいるかもしれません。しかし、よく考えてみてほしいのが、「テレワークで忙しく働いていても、誰も見てはくれない」ということです。成果物がわかりやすい仕事であればそれでもいいのですが、JTC(=伝統的日経企業)のような評価基準があいまいな環境においては、その限りではありません。そもそも、あなた自身、テレワークをしている同僚がどんな仕事をしているのか、ほとんどイメージできないのではないでしょうか。
頑張ったなら、きちんと頑張った姿を見せる。つい忘れてしまいがちな盲点ですが、意外と大事なことですので、しっかりと覚えておくとよいでしょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を調整・加筆した書き下ろし原稿です)