自然災害から犯罪まで、子どもは日々、あらゆる危険に遭遇する。そんな危険から身を守る方法を紹介した書籍が池上彰総監修『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)だ。
漫画やイラストとともに「危険から自分を守る方法」を紹介し「ふだん本を読まない子どもが食いついた」「あれが危ない、これに気をつけて!と親に教えてくれるようになった」との反響が寄せられている。
とくに「これが読みたかった!」とのが大きいのが「犯罪からいのちを守る」の章。誘拐や性犯罪などにあわないための方法が網羅されている。この記事では、本書のなかから「仕事や用事でやむをえず子どもをひとりで留守番させるとき気をつけること」について紹介する。

「子どもの防犯意識が急上昇した」との声も!子どもがひとりで留守番するときに、絶対に1つだけ守ってほしいこと。『いのちをまもる図鑑』本文より イラスト:室木おすし
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留守番中に誰かがきても、無視をする

 留守番をする子どもに、たった1つ「絶対に守るルール」を伝えるなら「インターホンが鳴っても無視すること」です。

 じつは、宅配便や水道局などの人のふりをして、ドアを開けた瞬間に侵入してくる強盗が増えています。 

 だから、家族や友達と前もって約束をしているとき以外は、誰かがたずねてきても無視してよいです。しっかり戸締まりをして留守番しましょう。

宅配の人も無視する

 たとえ配達の人でも、危険はゼロではありません。本当の業者が「子どもしかいない」とわかった瞬間に子どもを襲ったという性犯罪事件もあります。

 玄関にカギがかかっていても、大人がいないとバレるのは危険です。強盗が窓を割って入ってくるかもしれません。

家に誰もいなくても「ただいま」を言おう

 ひとりで帰ってきたときは、周りに人がいないことを確認してからカギを開け、家に誰もいなくても「ただいま」と言いましょう。

 子どもを狙う不審者は大人がこわいので、家に大人がいると思えば襲ってきません。

 誰かにあとをつけられて「こわい」と感じたら、学校や友達の家など安全な場所ににげて、おうちの人にむかえに来てもらいましょう。

 また、カギをかばんや首にぶらさげていると、不審者に「家に誰もいない」とバレます。カギは外から見えない場所にしまっておきましょう。

※本稿は、『いのちをまもる図鑑』(監修:池上彰、今泉忠明、国崎信江、西竜一 文:滝乃みわこ イラスト:五月女ケイ子、室木おすし マンガ:横山了一)を抜粋・一部加筆した記事です。