あたりまえのことに感謝できる人は、人生をより豊かに過ごすことができるのではないでしょうか。
コップに半分水が入っている状況を見て、「あぁ半分しか水がない。なんて不幸なんだ」と思う人と、「半分も水が入っている。なんてラッキーなんだ」と前向きにとらえる人がいるように、どのような状況や境遇でも、それに不平不満の気持ちで向きあう人と、感謝の心で向きあえる人がいます。どちらの心が豊かでしょう。どちらの人が周りの人たちの共感を呼ぶでしょうか。
木村祥一郎 著
感謝スキルを高めるには、日々、あたりまえのことに目を向ける、感謝するということが大事ではないかと思います。「親孝行強化月間」という取り組みは、まさに、そういう気づきを得られる場であり、感謝スキルを向上させるためのきっかけなのではないかと思うのです。
自分が生まれて、生きている、そのことには、必ず両親がいて、その両親にも両親がいて、先祖がいるということ。そんなあたりまえのことが、実は奇跡的なことであること。1年に1カ月でも、1日でも、そんなことを考えてみるのは、決して無駄なことではないと思います。そういう心遣いの積み重ねが感謝スキルの向上につながるのではないでしょうか。
私自身は、決して感謝スキルが高くありません。まだまだ至らぬ点が多々あります。この取り組みを通じて、私もまた、皆と一緒に感謝スキルを高めて、より精神的にも豊かな人生にしていきたい、そんなふうに思っています。
1924年創業。高級品だった石鹸が普及し始めた大正時代、初代・木村熊治郎が「木村石鹸製造所」を創業。釜の中で成分を反応させてつくる釜焚き製法により、普段使いの質のよい石鹸を研究開発。以来、家庭用の石鹸、洗浄剤、化粧品、事業用洗剤・洗浄剤の開発、製造、販売をつづけ、2024年4月に操業100周年を迎えた。「Forbes JAPAN」の日本が誇る小さな大企業を選ぶ「SMALL GIANTS AWARD 2019」にて「ローカルヒーロー賞」受賞。