「仕事で結果を出す人が、陰でしていることがあります」
そう語るのは、転職エージェント「キープレイヤーズ」代表の高野秀敏さん。1.1万人以上のキャリア相談、4000社以上の採用支援の経験を持つヘッドハンターであり、「現場」と「経営者」の両方の視点で、「圧倒的に活躍する人たち」と関わってきました。
その高野さんがベンチャー流の「結果を出す働き方」をまとめた書籍『ベンチャーの作法』が刊行。発売たちまち重版し、“きれいごと”抜きの仕事論に、「若手のときに知りたかった!」「現代のビジネスパーソンの必読書だ!」と、SNSでも多数の感想が投稿されるなど異例の反響となっています。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「結果を出す人の退社後の過ごし方」についてお伝えします。
結果を出す人が「見えないところ」でしていること
結果を出す人は皆、陰で努力しています。
昨今では定時後もオフィスに残って働くことが許されない会社も多いでしょう。
そこで退社後にセミナーや交流会に参加したり、勉強をしたり、ビジネス書を読んで自己研鑽したりしている人が結果を出します。
真っ直ぐ家に帰ってだらだらとテレビを眺めたり、ゲームをしたりしているような人とは、おのずと差が広がっていくでしょう。
オフがほぼなかった社会人1年目
インテリジェンス1年目のときは、毎日8時半に出社して23時まで働いていました。
そして移動時間や帰宅後などの空いた時間は、ひたすら本を読んでいました。
ビジネス書はもちろん、村上春樹や村上龍といった小説や話題書など、年間100冊くらいは読んでいました。
本以外にも、ビジネス雑誌や日経新聞の連載「私の履歴書」のバックナンバーなどを定期的に読んでいました。
とくに「私の履歴書」からは、ビジネスの世界で苦労せずに成功した人はいないのだなと、社会の現実を教えてもらいました。
週末も、結婚式などの外せない用事がなければ、だいたい働いていました。
単純に仕事をするというよりも、交流会や勉強会などに参加して、社外の人に会うようにしていたんです。
この時期に出会った仲間が、その後も私の人生を支えてくれています。
もはや仕事とプライベートの境はなく、あまりおすすめできるような生活ではありませんが、仕事が好きだった私はとくに苦ではありませんでした。
見えないところで「差」がついている
自分の才能や能力が他者と同じくらいだと思うのであれば、どこか他の部分で差をつけなければなりません。
副業をしたり資格を取ったりするのも有効かもしれませんが、まずは本業にコミットすることが最優先でしょう。
皆さんに無理を強いる気はもちろんありません。
ただ、後悔はしていただきたくないので、そういうふうに努力している人はいると、事実だけはお伝えしておきます。
自らの意思で選択し、行動してほしいと思います。
(本稿は、書籍『ベンチャーの作法』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です)