トップ10には大手金融機関5社がランクイン

 大手金融機関は、三菱UFJ銀行(6位)、大和証券グループ(7位)、三菱UFJ信託銀行(8位)、日本生命保険(9位)、三井住友海上火災保険(10位)とトップ10に5社ランクインした。

 大手金融機関は、長年据え置いていた初任給の大幅な引き上げを発表。3メガバンクの初任給はそろって25万円以上になったほか、基本給を底上げするベースアップなど若手社員の待遇改善が進む。

 6位の三菱UFJ銀行は、為替の影響もあり海外事業が引き続き好調である事に加え金利上昇も押し上げ要因となり、業績は絶好調。転居を伴う転勤への手当支給の大幅増額など、学生が理解しやすい形での待遇改善も人気の追い風となっている。

 新NISA(少額投資非課税制度)をきっかけに個人投資家の裾野が広がっていることや、M&A(企業の合併・買収)の増加を背景に、大手証券も好調な業績を維持している。

 7位の大和証券グループは、3年連続で総合職の新卒初任給を引き上げたほか、証券ビジネスを多角的に、リアルに体験できるインターンシップも好評だ。

 業績の好調な大手企業、中でも働き方改革や若手の待遇改善を進め、早期から積極的に学生との接点を提供した業界トップ企業に人気が集中する結果となった。