どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。
出世する人のあいさつ回り
みなさんは職場の同僚や部下・上司へのあいさつはどのようにしていますか。また、どのようにする予定ですか。「今年もありがとうございました」のようにあいさつをして終える…という人も多いのではないかと思います。
実は職場の出世する人は、このタイミングを逃さずに自分の立ち回りをラクにするように動いています。この動きは、年末のような特別なタイミングでなければ、なかなかできないことです。
今回は「職場の出世する人がやっているあいさつ回り」について、紹介していきましょう。
最終日は「普段できない思い切ったあいさつ」ができる日
最終営業日に特に重要なのが「平場での直接のごあいさつ」で年末を締めくくることです。
最近はテレワークも浸透してきているので、もしかすると最終営業日に出社しないという人もいるかもしれません。
しかし、これは非常にもったいないです。なぜなら、年末は「普段はなかなかあいさつできない人」にも違和感なくお礼を言うことのできる絶好のタイミングだからです。
たとえば職場のパートの方や派遣の方にお菓子を持っていってお渡ししたり、また会社の役員や社長クラスの方に「今年もお世話になりました」と言ってあいさつをするなどがオススメです。普段の何でもない日にこのようなあいさつをすると「変なやつ」と思われてしまいますが、こういった年末などの特別感のあるタイミングであれば、「丁寧な人だな」と思ってもらえる可能性のほうが高いです。
こういった「普段やらない行動をすると評価が一気に上がるタイミング」というのは、積極的に活用するべきです。時機を見極めて立ち回れば、あなたの会社での立場も安定してくると思います。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)