タイヤチェーンは、大きく3つのタイプがある

 タイヤチェーンは、現在はさまざまな種類が市販されています。大きく分けると、金属タイプ、非金属(ウレタンやゴム)タイプ、(アラミドなどの)布製カバータイプの3つになります。

(1)金属タイプ

 昔からある金属タイプには、亀甲型やハシゴ型などがあります。金属製なので重く、装着するのに苦労することもありますが、他のタイプと比べて安価でグリップが強く、アイスバーン路面でもしっかりとした駆動力を得ることができます。また収納した際にコンパクトになるのもメリットです。

 昨今はジャッキアップが不要かつ、短時間で装着できる構造の金属チェーンも登場しており、金属チェーンに再び注目が集まっています。一方で走行時の振動や騒音が大きい点や、サビが発生しやすいなどのデメリットもあります。

Photo:AdobeStock昔からある金属タイプのチェーン Photo:AdobeStock

(2)非金属(ウレタン、ゴム)タイプ

 現在の主流は、非金属のウレタンやゴムでできたチェーンです。タイヤをネットで包み込むように巻く構造で、ブロックごとに分離しているタイプもあり、取り付けもワンタッチのものからジャッキアップをするタイプのものなど、種類が豊富にあります。本体がウレタンやゴムでできているため、取り付け時にボディやホイールに当たっても傷がつきにくいのはメリットです。他にも走行時に低振動かつ低騒音であることや、金属チェーンよりも制限速度が高い点などもメリット。ただ、高価なものが多く、収納ケースが大きくて収納性もよくありません。

Photo:AdobeStock非金属タイプのチェーン Photo:AdobeStock
Photo:AdobeStock非金属タイプのチェーン Photo:AdobeStock