機内食がおいしいランキング
最新の1位はクウェート航空
米国の比較情報サービス「MoneySuperMarket」が今年、100以上の航空会社、2万7000レビューを対象に調査した「機内食がおいしい航空会社ランキング」で、栄えある1位となったのがクウェート航空だ。
クウェート航空ではエコノミークラスでも、同社においてファーストクラスよりも上位にあたる「ロイヤルクラス」のメニューも選べる有料オプションがある。そのメニューは、ロブスターの冷製やローストビーフなど、エコノミーではとうてい楽しめないものばかりだ。
このランキングでは、2位にオマーン航空、3位にレバノンのミドルイースト航空と、トップ3を中東勢が独占した。また、トルコ航空(8位)、カタール航空(14位)、エミレーツ航空(15位)、エティハド航空(18位)も上位にランクインしている。中東勢が機内食に注力していることが、よく分かる結果と言えるだろう。

以上、時代ごとに豪華な機内食を振り返ってみた。ここで興味深いのは、最高の機内食を提供しても、肝心のビジネスとしては成り立っていないケースも多いということだ。特に、コンコルドのフルコースやトランプ・シャトルの機内食は、乗客のニーズとは相反するものでミスマッチだった。
豪華な機内食は時に大きな話題を呼ぶが、そのエアラインのリピート客が増えるかどうかは、また別の話。航空ビジネスは意外と奥深いということを、機内食の歴史は教えてくれる。