何をお願いしたか、つい忘れがちなあなたにも
(4)「かなえ守」椿岸神社(三重)
椿岸神社は、椿大神社(三重)の本殿の東隣に別宮として鎮座しています。
椿大神社のご祭神は猿田彦大神ですが、椿岸神社はその妻神・天之の鈿女命をご祭神に祀っています。
天之鈿女命は、天照大御神が天岩戸に隠れて世界が暗闇になった時、桶の上で神懸かりになって裸で舞い踊ったことで有名です。天孫降臨時には、異形の神・猿田彦に対して、一行の男神たちが恐れおののく中、勇敢にも前に出て再びエロティックな踊りを舞いました。その後猿田彦の妻になったと伝わっています。
そこから、芸能・縁結び・夫婦円満などにご利益がある神社として有名で、「かなえ滝」「招福の玉」など、パワースポットと呼ばれる場所が多くテンションがアガるお社です。
椿岸神社で購入できる「かなえ守」は、裏側に小さなポケットがあり、そこに小さな紙が入っているのが特徴です。そこにお願い事と、生年月日、名前を記入していつも持ち歩くと願いが叶うというもの。あとから何を願ったかわかるのがいいですね。
(5)「福蛇の袴」神龍八大龍王神社(熊本)
2023年秋、熊本県菊池市で講演があり、事前の視察も含め二度訪れる機会がありました。近くにいい神社はないかなと検索して知ったのが「神龍八大龍王神社」です。知る人ぞ知る神社らしく、中には「宇宙最強の金運パワースポット」などと紹介しているサイトもあります。そういう系(どういう系?)の神社はあまり得意ではないのですが、菊池市の中心部から車で15分程度ということで、「これは呼ばれてるかも」と参拝させていただきました。
竜門ダムの近くのほとんど車が通らない道沿いに鳥居があり、そこから竹林に囲まれた階段を降りて行った先の川沿いに小さな無人のお社があります。霊感のない私には、宇宙最強かどうかはわかりませんが、川のせせらぎ、こもれび、さわやかな風など、五感を気持ちよくしてくれる要素が揃っています。菊池市に呼んでいただいたお陰でとてもいい参拝ができました。
神龍八大龍王神社のお守り代わりとして人気があるのが「不思議と幸運を招く」とキャッチコピーが書かれた「福蛇の袴」です。龍のウロコに似ているということから、ヘビの抜け殻を使って20年ほど前から作られているとのこと。
菊池温泉の入口近くにある「きくち観光物産館」で購入できます(私も当然買いました)。2024年のお正月は辰年ということで「福蛇の袴」が例年の10倍以上売れたらしいです。