人間というのは一般的に、共感し信頼している相手の話は素直に聞くものですし、何かを頼む時も安心してお願いできます。多少無理なお願いをされた時でも、信頼する相手のためにどうにか応えてあげたいと思うものです。
具体的には、上司から何かを言われたら、明らかにおかしいと思ったとしても反論したい感情や言葉を一度飲み込み、その場では必ず「わかりました」と賛成の意を示します。
そして、少し時間を空けてから「あれから考えてみたのですが……」と、じっくり考えた結果、さらに良い案を思いついたという体で自分の意見を伝えます。
そうすると上司は、「この部下は自分のことを尊重し受け入れてくれる、そして意見がある場合はじっくりと考えてから伝えてくれる人だ」と信頼してくれるわけです。
上司の言うことには絶対に従う、反論があればその後でしっかり申し出るということは、上司を自分の思い通りに動かす第一歩になると言えます。
上司の良き理解者となれば
おのずとポジションが上がっていく
もうひと工夫です。「上司の困っていることと自分のやりたいことに接点を持たせる」ようにしましょう。
役職を経験したことがある人ならよくわかると思いますが、担当者と役職者では業務にかかわる情報量が違います。テクノロジーの進化やそれによる情報伝達・共有方法の変化により、マネジメント層による情報量のギャップはかなり緩和されてきていると思いますが、それでもまだまだその差は歴然です。
つまり、あなたの上司はあなたとは違う「情報量の世界」で生きていると考えてください。そう考えると、あなたの「これが大事!」は、上司にとっては「大したことはない」になる可能性が高いということです。
しかし、その通りだったとしても、あなたの責任感や問題意識は尊重されるべきです。そこで、あなたが考える「やりたいこと」や「やるべきこと」と、上司の「困っていること」に共通点を見つけるようにしてください。
つまり、あなたの提案や考えを採択すれば上司の困りごとが解決する、と思わせるのです。「たしかにそうだね」と言わせたらしめたものです。
・上司の言うことには絶対に従う
・上司の優先順位、困っていることにつねにアンテナを張る
・上司の困っていることと自分のやりたいことに接点を持たせる
これら一連の流れで、確実にあなたには新しい仕事が舞い降りて成長機会が増えます。上司はさらにあなたのことを重宝するようになるでしょう。