好調な良品計画が抱える「経営課題」とは?
SWOT分析で見極めよう

 SWOT分析とは、企業の「強み」「弱み」「機会」「脅威」を分析する方法です。

 強み・弱みは企業の内部要因、機会・脅威は外部要因を表します。この4つを整理することで、企業の経営課題や事業機会を把握し、今後の方向性を考えるのに役立てることができます。

 SWOT分析の活用においては、重要なものを選り分ける大胆さと、弱みを強みにできないか、脅威を機会にできないかと考えるポジティブな視点が重要です。

 今回、良品計画に当てはめてみるにあたっては、まず、強みと弱みにフォーカスしてみたいと思います。

無印良品の最大の強みは
高いブランド価値にある

 皆さんは、「MUJI」、「無印良品」と聞いて、どのような言葉をイメージしますか。

 おそらく多くの方が、“シンプル”といったキーワードを思い浮かべるのではないでしょうか。

 例えば、無印良品の競合とされるユニクロ、ニトリ各社のウェブサイトをChatGPTを使って比較してみると、無印良品は、サイトのデザインそのものにも、シンプルというブランドのイメージが一貫して反映されていることがわかります。

無印良品:シンプルでミニマムなデザイン。白とグレーを基調とした色合い、シンプルなレイアウトなど、全体を通して落ち着いた印象を与える。

ニトリ:親しみやすく機能的なデザイン。白と青を基調とし、清潔感と信頼性を演出するとともに、商品の多様性を強調。

ユニクロ:モダンで洗練されたデザイン。白と赤を基調として、視認性高く、視覚的なインパクトを強調している。