英語を勉強しているが、英会話の上達を実感できない――そんな人に試してほしい1冊が『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』だ。「イラストを見る→見たままを英語にする」を繰り返すことで、日本語を介さず瞬時に答える「英語の反射神経」を鍛えることができる。本稿では、著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)に、英会話上達のための方法を教えてもらった。
![日本にいても英語を話せるようになる「たった1つの学習のコツ」](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/9/6/670/img_9684b09de1003189b431e9a4bab082f874603.png)
英語学習において、多くの日本人が直面する2つの壁があります。この壁を認識し、克服することで、より効果的な英語学習が可能になります。
1つ目の壁:学習スタイルの悪循環
英語を話せるようになりたいと思っていても、「英単語の意味を調べること」「日本語に訳すこと」「英文法を理解すること」に学習が偏る人は少なくありません。
多くの人は、中学・高校時代にこのような方法で英語を学んできたため、その学習法が染みついてしまっているのです。
これでは、知識を増やすための学習にとどまり、実践的な会話力を伸ばすことができません。
まずはこの学習スタイルの悪循環から抜け出さなければなりません。
![日本にいても英語を話せるようになる「たった1つの学習のコツ」](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/9/e/670/img_9e41b93907c5e8741cef6e54d129314f145049.jpg)
英語は、スポーツと同じく実技です。
「テニスがうまくなりたい」と思った時に、本や動画の知識を集めるだけで上達できると考える人はいません。
実際にボールを使う練習を繰り返し、試合でプレーして、上達していきます。
英語も同様です。インプットだけでなく、自分自身で英文を組み立てて、実際にアウトプットすることで、話す力が向上していきます。
2つ目の壁:練習量の不足
このような悪循環に陥っている人は、特に会話の練習が不足しがちです。
人は忘れることが得意なので、学んだ表現を会話でパッと使えるようになるためには、何度も繰り返しアウトプットすることが不可欠です。
地道な練習を続けるためには、習慣化が必要です。自分に合った学習環境を整えたり、英語に割く時間を確保したりすることが重要です。
![日本にいても英語を話せるようになる「たった1つの学習のコツ」](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/6/1/670/img_619ee25f1cb0fe3a14f67e96612f1f13119230.png)
英会話上達のコツは「中学英語のマスター」
英語を話せるようになりたいなら、全く知らない表現や単語を覚えるよりも、まずは中学英語を使いこなせるようになることを目指すのが効果的です。
中学英語であれば、難しい知識はほとんどないので、短時間で一気におさらいすることができて、アウトプットに多くの時間を割くことができます。
日本語の会話がシンプルな言葉で成り立っているように、英語も中学レベルの語彙や表現を使いこなせるようになれば、十分にコミュニケーションが可能です。