「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

三流は「数字から逃げる」。二流は「数字を正確に把握する」。では、一流はどうしている?Photo: Adobe Stock

できる人の「数字の読み方」

「1,943,082」

 この数字を見たとき、どう読んでいますか。

 指でケタを数えた後、「194まん、3082」って言っていませんか。

 大変申し上げにくいのですが、これは「数字に弱い人」がやっていることです。そのとらえ方、もうやめてしまいましょう。今回は、「数字に強い人」がやっていることを紹介していきます。

数字に強い人は、まず「まるめる」

 数字に強い人は、ざっくりと、数字をまるめてみませんか。

 ちなみに、「まるめる」とさっきの数字は、こう変わります。

「200万」

に変わります。さっきと比べて、どっちが簡単ですか?

Before:1,943,082
After:「200万」

「こんなことやっていいんですか?」と気になる方もいることでしょう。いいですか。全く問題ありません。

細かい数字はどうでもいい

 想像してみてください。数字を判断に使うときを。

 たとえば、あなたの買おうとしている商品が1,780円なのか、1,798円なのかで買う・買わないは変わりますか? 別に変わらないですよね?

 それが答えです。「決める」ことを目的にするなら、傾向だけつかめれば、細かい数字はどうでもいいのです。

 数字に強い人は、目の前に数字が出てきても、いきなり数えたり、考えたりすることはしません。

 その前に、一歩立ち止まって、まず「難しい数字をカンタンに」してから、頭でラクに計算をしているだけなのです。

(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)