「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

【2021年は「令和」だと何年か?】瞬時に答えられない人は二流。数字に強い“一流”はどう考える?Photo: Adobe Stock

和暦と西暦の変換、すぐにできますか?

2021年は「令和」何年だった?

みなさんは、こういった「和暦⇔西暦の変換」をしなければならないとき、どのように計算していますか?

ここで数字に弱い人は、頭が混乱して、フリーズしてしまいがちです。

しかし、数字に強い人は、調べたり暗算したりする前に、こういったよく出てくる数字は「できるだけ頭を使わずに」「一番扱いやすく」する知識を使って、うまく対処しています。

今回は、「数字がこわい」がなくなる方法の1つとして紹介している「西暦⇔和暦変換のすごい方法」の1つを紹介していきましょう。

平成は、西暦から「18」を引こう

和暦西暦変換のうち、「令和」何年かを求めたい場合には、以下の計算法則を覚えておくと一瞬で計算できるようになります。

【西暦から和暦を求める方法】
令和→18を引く(下2ケタから)

今回の問題だと、2021年が令和何年かを求めるわけです。

2021年の場合は、まず下2ケタは「21」ですね。

この21から18を引きましょう。

21-18=3

「3」です。この3がズバリ、令和3年を表します。
つまり、令和3年は2021年なのです。

面倒な「西暦⇔和暦変換」が、一瞬でできました。

「数字に強い人」は、面倒なことをできるだけ省く

「計算法じゃなくて、ただの暗記しているだけじゃないか」

そう思った方もいるかもしれません。しかし実は、これが「数字に強い人」になる秘訣なのです。

数字に強い人は、できるだけ計算を自分でやりません。かわりに、暗記などを通じて、こういった計算を無意識でやっているのです。

無意識で計算を終えてしまえば、本当に頭を使うべき仕事に脳を使うことができます。

一方。数字に弱い人は、こういった面倒な計算に出会ったときに、調べ物や難しい計算をして頭を疲れさせてしまっています。

こういった「面倒な変換で頭を使わない方法」をたくさん知っておくことで、より楽しいことに頭を使えるようになるのです。

(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)