日々のコミュニケーションで苦戦苦闘している日々は、今日で終わりです。これからは、説得しようと力業で勝負する必要はありません。自ら動くのではなく、相手に動いてもらい、自分の思い通りの結果に導けばいいのです。それを可能にしたのが、『メンタリズム日本一が教える「8秒」で人の心をつかむ技術』です。「トップセールス」の実績を持つ「メンタリズム日本一」が生んだ至極のコミュニケーションスキルが詰まった一冊。本書では、限りなく「ホワイト」で徹底的に磨かれたノウハウを網羅していますが、本連載の今回からは本の性格上、収録しなかった禁断のテクニックを紹介する。使うか使わないかは、自己の判断に任せます。

距離を縮められない人はアピールしすぎ?
「気になる相手がいるけど、どうやって距離を縮めればいいかわからない」
そんな悩みを持つ人は少なくありません。一生懸命アピールして、「自分の魅力を伝えよう!」と頑張るものの、なぜか次に繋がらない。会話も盛り上がったはずなのに、相手から連絡が来ない。もしかすると、ある落とし穴にハマっているかもしれません。
じつは、多くの人がやってしまう失敗があります。それは、「自分のいいところを伝えすぎる」ことです。たとえば、「僕って○○が得意で、昔から○○が評価されてて……」「私、こういうことができるんです! すごくないですか?」と、自分の魅力を伝えようと、必死にアピールしてしまう。しかし、これが大きな落とし穴なのです。
相手にとっては、「すごいね!」で終わる話ばかりでは、次に繋がる「余白」がないのです。あなたの話を聞いた相手は情報を受け取りすぎて、「お腹いっぱい」になってしまい、次にまた会いたいとは思わなくなる。
では、モテる人は、どんなふうに距離を縮めているのでしょうか?
モテる人は「相談」で相手を引き込む
距離を縮めるのが上手な人は、アピールではなく、「相手に気にかけてもらう仕掛け」をつくっています。そのためには、悩み相談をしましょう。自分の悩みを相手に相談し、アドバイスをもらうのです。そのうえで、「わかりました! やってみます!」と未解決の状態で別れるのです。すると、再会した際に、「あれ、どうなった?」「解決した?」と気にしてくれるのです。
B:「そういうときは、ちょっと距離を取ってみるのもアリじゃない?」
A:「ありがとうございます! やってみますね」
……数日後……
B:「そうだ! この間話した件だけど、職場ではうまく行ってる?」
A:「アドバイス通りしてみたら、やりやすくなりました!」
人は、自分が助けた(アドバイスした)相手がうまくいかない状態が続くと、「認知的不協和」がはたらき、相手のことが気になってしまうのです。つまり、相手に相談して未解決のままで終わると、相手はあなたのことを自然と気にするようになるのです。
モテる人は相手に「気にかけさせる」
距離を縮めるには、自分の魅力を伝えるだけではなく、相手に気にかけさせることも大切です。そのために、未解決の相談を持ちかけ、アドバイスをもらいましょう。解決せずに別れることで、相手は自然とあなたのことを気にするようになります。
さらに、後日「試してみたよ!」と進捗を報告すると、自分が影響を与えたと感じ、より関わりたくなります。こうして相手のほうから「その後どう?」と話題を振ってくれるようになり、距離が縮まっていくのです。
モテる人は、相手を追うのではなく、相手に自分のことを気にさせる人ですぜひこのテクニックを試して、気になる相手との関係を深めてみてください。「もっと相手と距離を縮めるようになりたい!」「相手を惹きつける会話術を学びたい!」そんな方には、『「8秒」で人の心をつかむ技術』がおすすめです。初対面でもいい余韻しか残さない印象操作術が学べます。どんな相手とも自然に距離を縮められるようになりましょう。
(本原稿は、書籍『メンタリズム日本一が教える「8秒」で人の心をつかむ技術』著者の書下ろしです。)