外国人窃盗団の手口は巧妙!
防犯ゲートをすり抜ける「改造バッグ」とは?

 外国人窃盗団の代表的な手口を紹介する。彼らは、あらかじめ役割分担を決めて、複数名(2~5人)で万引きをする事が多い。「リーダー的人物」が周囲を警戒しながら盗む商品を指示し、「着手役の人物」が商品を買い物カゴに集め、「持ち出し役の人物」が商品を店外に持ち出す、といった流れ。商品を少しずつ、周囲にバレないように集め、店舗の入退店を何度も繰り返して商品を店外に持ち出す。

日本の治安を脅かす「外国人窃盗団」が盗むものが意外すぎる…想像を超える「犯行の手口」を専門家が明かす特殊な加工をした改造バッグの中に、商品を隠して店外に持ち出す。写真はイメージです Photo:PIXTA

 大手の小売りチェーンでは、商品別に防犯シールや防犯タグなどを取り付けている。店舗出入口の防犯ゲートを通過すると、センサーが反応するシステムを導入している。ところが、窃盗団はこのセンサーに反応しないように、リュックサックやボストンバッグの内側にアルミホイルや金属製の板を張り付けているのだ。特殊な加工をした改造バッグの中に、商品を隠して店外に持ち出すのである。

 服装は、意外にもスーツを着用していることが多いのも特徴だ。その理由は、商品を大量に持ち出すために、大型のビジネスバッグを改造しているから。その改造バッグに合った服装にしなければ、バッグとのミスマッチで周囲にバレてしまう。また、真面目なビジネスマンを装う事で、監視や警戒の目を回避している。その意味では、非常に計画的に犯行に及んでいる。

 こうした犯行手口で、数年間にわたり全国で数百件以上の犯行に及んでいる外国人窃盗団グループもいる。片や、グループがアメーバ状に枝分かれし、変形して派生しながら広範囲に各々が犯行に及ぶケースもある。あるいは、1日に複数店舗で繰り返し万引きするグループなど、とにかく、全国のあらゆる地域に潜んでいる。