ずば抜けて実務能力が高くなくても人より成果を上げられる人は何が違うのか。
ビジネスパーソンから経営者まで数多くの相談を受けている“悩み「解消」のスペシャリスト”、北の達人コーポレーション・木下勝寿社長の『「悩まない人」の考え方』と『時間最短化、成果最大化の法則』が売れている。
木下氏は言う。「私は実務能力がずば抜けて高いわけでない。だが①悩んでいる時間の短さと②タスク管理能力の高さだけは突出しているかもしれない」。①と②にそれぞれ対応したのが上記2冊。そこで「ここ20年以上悩んでいない」という著者を直撃。今回は「圧倒的に悩む時間を減らすコツとタスク管理のコツ」をお届けする。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

「悩まない人」の頭の中にある2つの大原則
新年度になって、新入社員が入ってきた。新しい部署が設置され、リーダーを任されたなど、人間関係に悩む人が少なくない。そして毎年5月の連休明けには「五月病」になる人も多い。
この春先はとてもワクワクすると同時に互いに不慣れで「悩みがちな季節」でもあるわけだ。
私は他の社長と比べて実務能力がずば抜けて高いわけでない。
だが、①悩んでいる時間の短さと②タスク管理能力の高さだけは自信がある。
①について、ポイントは2つある。
「悩む人」と「悩まない人」では大きく違う「思考アルゴリズム」が働いている。
思考アルゴリズムとは「考え方のクセ」のこと。
「悩まない人」は頭の中に2つの大原則を持っている。
1.「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」は違う
2. 問題は解決しなくていい
1.については多くの人が「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」を区別できずに苦しんでいる。
多くの悩みは「思いどおりにいっていない」だけであって、少し立ち止まって冷静に考えればいくらでも「こうすればうまくいく」という解決策が浮かんでくるものだ。
また、2.について、「悩まない人」は「問題に対する答えを導く能力」ではなく、「問題そのものを消し去るスキル」を持っているがゆえに悩まずにすんでいるのである。
問題は「解決」しようと思うとうまくいかない。
だが、問題は「一瞬で解消する」という思考アルゴリズムをインストールすると何事もうまくいく。
この2つの原則を知っているか知っていないかだけで、今後の人生で、悩み続ける人になるか、悩まない人になるか、大きく変わってくる。
「行動量が10倍アップする法則」とは?
多くの人はあまり意識していないが、「悩んでいる時間」が短くなると、心に余裕が生まれ、圧倒的に生産性が高まる。
そして、悩んでいる時間が短くなったらぜひ武器として使い倒してほしいのが、「できる人の思考アルゴリズム」である。
これについては『時間最短化、成果最大化の法則』で触れた45の法則があるが、なかでも「仕事のキャパが10倍になった」と多くの反響があったのが、法則1「行動量が10倍アップするピッパの法則」である。
これは、やるべきことが起こったとき、後でやろう、いつかやろうではなく、その場ですぐやるか、すぐできない場合はいつやるかをその場で決める。すると、タスクを滞らせず、次々にこなしていけるので仕事のキャパが10倍になるという法則である。
45の法則の中でも最も即効性があり、新人も中堅もベテランもこれさえ身につけておけば「圧倒的にできる人」と一目置かれることは間違いない。
二流と一流の圧倒的な違いとは?
そこで今回のお題である、
上司から「ひとまずやってみて」と言われた時、二流は「納得するまで動かない」。では一流は? について考えたい。
こういうとき、二流はとことん「反論」する。では、一流はどうするか。
「すぐ動く」のだ。
新しい部署になって新しい上司と部下の人間関係が始まるとき、
上司から見ると、まずは「ピッパの法則」で動きながら軌道修正していくことが大事だ。
やる前から理屈ばかりで頭でっかちな人は社内外の評価が得にくい。
まずは何事もピッパで動いてみて、そこで上司の意見が異なっているときはその都度丁寧に対話しながら、軌道修正を求めたらいい。この春先こそ、「ピッパの法則」が重要となる。
経営者なら社内の風土をいかに「すぐ動ける体制」にするかを考える。
管理職ならまずは「ピッパ」を合言葉に、明日からのチーム編成を考える。
一般社員なら今日から「ピッっと思いついたらパッとやる」習慣をつけるだけでも、一年後、「できる人」というレピュテーションが社内外に広がるだろう。
ぜひだまされたと思って今すぐやってみてほしい。
(本稿は『「悩まない人」の考え方――1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』の著者による書き下ろし記事です。)