
トランプ政権の劇的な経済政策転換で、追加関税による米中貿易摩擦が激しさを増すなど、世界経済の不透明感が強まっている。そんな状況の中、企業の業績にも明暗が分かれつつある。上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比較し、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は、積水ハウス、大和ハウス工業、積水化学工業の「住宅メーカー」業界3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 大根田康介)
3社とも増収増益で
「過去最高」が続出
企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比の増収率を算出した。対象とするのは以下の住宅メーカー業界3社で、対象期間は2024年10~12月期(積水ハウスは同年11月~25年1月期)の四半期である。
各社の四半期増収率は、以下の通りだった。
・積水ハウス
増収率:30.3%(四半期の売上高1兆1955億円)
・大和ハウス工業
増収率:7.1%(四半期の売上高1兆2976億円)
・積水化学工業
増収率:4.4%(四半期の売上高3262億円)
積水ハウスは前年同期比30.3%増で大幅な増収となった。同社は今回本決算となるが、通期で見ても収益で過去最高を更新しており絶好調だ。
大和ハウス工業は四半期増収率が同7.1%で手堅く成長している。第3四半期決算としては売上高、利益共に過去最高を更新した。さらに、積水化学工業も過去最高の収益を更新している。
「人口減少の影響で住宅業界は不況になる」との業界関係者の見立てもある中、ここで取り上げた住宅メーカーはなぜ総じて好調なのか。次ページ以降で詳しく解説する。