なぜ芸能活動をしている児童の母親が
同級生のヒナタさんを嫌ったのか?
それにしても、なぜ、芸能活動をしている児童の母親が、子どもの同級生であるヒナタさんを嫌い、自宅への来訪を拒んだのだろうか。外からは分からない。
もっとも、これはヒナタさんの母親も同じだ。かつてこそ子ども同士では仲の良い時期もあったが、親同士、親しく話す機会などこれまでただの一度もなかった。だから良い、悪いを問わず互いに感情を持ちようがない。赤の他人という認識だ。
なので、この「遊ぶな、家に呼ぶな」発言を聞き、大変驚いたとヒナタさんの母親は話す。
そうしたこともあり、筋違いを承知で、担任であるX教諭に相談した。そして、「もし、うちに失礼があるならばお詫びしたい」と伝えてもらうよう仲介を頼んだ。昨年11月頃の話である。
だが、この話は、どうやらX教諭のところで話が止まっており、さらに話が進む気配がない……。
この件を取材していくと、大きなこと、些細なことを問わず、こうしたことが次々と出てくる。これが記事の(上)でも触れた「X先生は何でも自分で抱え込む」ということなのかと合点がいった次第である。
こうしたX教諭の日頃からの対応への不信もあり、ヒナタさんの母親は、いじめに遭っていたことを聞き取った翌日、事の次第を教頭に伝え、その日のうちにでもX教諭との面会を強く望んだ。だが、それは叶えられなかった。その理由を教頭がこう伝えてきた。
「その日、X先生はご家庭に用事があったからです」
これ以上の話は、「X教諭のプライバシー」を盾に回答を拒まれた。
ヒナタさんのいじめ被害を学校側に伝えて以降、X教諭からヒナタさん親子に対して連絡は一切ない。あるのは「学校便り」や「学習プリント」の類を自宅の郵便受けに投函されることだけだ。