症状を抑えるため取り組みたい
「花粉との接触」を遮断する方法

「花粉症を悪化させないためには、花粉と接触しないのが一番。花粉が多くなる時期に、飛散が多い昼前後と夕方にはできるだけ外出を避ける、外出する際にはマスクなどを着用して帰宅時には衣服や髪をよく払うなどの方法で、花粉との接触を遮断しましょう」

 また、ビタミンDが不足すると、異常な免疫反応を招くといわれている。このため、干しシイタケやイワシ、シラスなど、ビタミンDが豊富に含まれている食物を積極的に食べるようにすると症状を抑える助けになる。

「ビタミンDが免疫に関係があるということは、母乳で育った子どもにアレルギー発症が多いことからもわかります。これは母乳栄養にはビタミンDが含まれていないからだといわれているのです。ビタミンDとアレルギーを抑制しうる『制御性T細胞』はつながりがあることが分かっており、ビタミンDを積極的に摂取すると症状が緩和されたり発症しにくくなったりすると考えられます」

 ただし、花粉症の方がビタミンDの接種で症状が抑制できたというエビデンスは直接的にはないとのこと。

 花粉症の症状を抑えるためには花粉との接触をなくして発症させないことが一番だが、医療機関で処方された鼻水を抑える抗ヒスタミン薬や目の症状を軽くするメディエーター遊離抑制薬などを服用することはもちろん、多品目の食事を取ること、酒やタバコを控えて規則正しい生活を送ることも有効だという。

 つらい花粉症の症状をできるだけ抑えるためには、こういった対処法を行うとともに、自身の働き方やライフスタイルに合わせて、根本的な治療法を検討したい。

(監修/大久保公裕 日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器科学分野教授)