新年度が始まった。「今年こそ韓国語を覚えて話せるようになりたい」「韓国ドラマを字幕なしで楽しみたい」と、韓国語の習得を目指している人もいるかもしれない。そんな人におすすめなのが、『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』(ハングルノート加藤著)だ。「こんな本がほしかった」「とにかくわかりやすくて楽しい」「本当にゼロからわかる、初心者におすすめの1冊」と話題になっている一冊。今回は著者のハングルノート加藤氏に「韓国語の発音のコツ」を聞いた。

【韓国語の発音って難しい?】初心者でも「韓国語っぽく」発音できるコツとは?Photo: Adobe Stock

韓国語を上手に話したい!

昨年、2024年には渡韓した日本人が322万人、訪日した韓国人は881万人もいるんです。

韓国旅行に行った方でなくても、日本旅行中の韓国の方を見かけた方はけっこういるかもしれませんね。

巷は空前の韓流ブーム。K-POPや韓国ドラマや映画、コスメ、グルメも流行っているので、韓国語を覚えたい!ワンフレーズでも韓国語を話したい!と思っている方も多いはず。

耳にした韓国語の単語やフレーズを唱えたことがある人はわかるかもしれませんが、意外と発音が難しいですよね。

そう、初心者の韓国語の勉強で一番きつい壁が「発音」なんです。

韓国語には「日本語にない発音」がある

僕自身、韓国旅行で現地の飲食店に入ったとき、お店の人に韓国語で話しかけてもなかなか聞き取ってもらえず、結局メニューを指で指して注文したことが何度もあります。

「日本語にはない発音」や「日本人にとっては使い分けが難しい発音」があるため、ちゃんと発音したつもりでもうまく発音ができていないことがあるのです。

日本語っぽい韓国語を話してしまう!?

相手に聞き取ってもらえない原因のひとつに、「アクセント(強弱)「イントネーション(抑揚)」日本語っぽくなってしまっていることがあります。

韓国の語学学校で他の国の方々と一緒に韓国語を勉強しているときに感じたのですが、みんな母国語のように韓国語を話していることがあるんです。

日本人は日本人っぽい韓国語。モンゴル人はモンゴルっぽい韓国語。タイ人はタイ語っぽく韓国語を話してしまっていることがあるため、知っている韓国語のはずなのにモンゴル人やタイ人の話している韓国語がまったく聞き取れないということがありました。

日本でも海外の方が話す日本語にはそれぞれ特徴がありますよね。

それと同じように、日本人が日本語っぽい韓国語を話すと、現地の韓国人に伝わりづらいこともあるのです。