
「40代でも成長し続ける人」と「成長が止まる人」――その違いは、わずか1つの質問で見抜けます。いまや40代での転職は当たり前。企業も即戦力として中高年層に注目していますが、採用の現場では「過去の実績」よりも「今後も伸び続けられるか」が重視されます。では、どうすれば面接でその見極めができるのか? 採用のプロたちが口を揃えて使う“ある質問”には、驚くほど明確なサインが現れるのです――。(クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)
転職市場に増える中高年
「成長がとまった人」を見抜く方法
転職における「35歳限界説」はいまや昔話となり、現在は40代で転職に成功する人は珍しくありません。実際、転職者に占める中高年層の割合も増えています。
ニッセイ基礎研究所のレポートによると、15歳から44歳までの「若年層」と45歳以上の「中高年層」に分けると、男性の若年層と中高年層の転職者数の比は2013年の7対3から2023年には6対4になっています。女性はさらに縮小幅が大きく、2013年の8対2から6対4になっています。
40代になっても、現在の職場から飛び出し、新しい活躍の場を得られる機会が増えたのです。こうした転職市場の変化は、個人のキャリア選択の自由度を高めるとともに、企業にとっても即戦力を採用する機会が広がるというメリットをもたらしています。
ただし、20代、30代の頃はバリバリ仕事をして輝いていた人が、40代に差し掛かる頃から悪い意味で落ち着いてしまい、いつの間にか成長しなくなってしまう――。こんな40代を多くの人が見かけた経験があるのではないでしょうか。40代になっても「成長し続ける人」と「成長が止まってしまう人」がいるのです。
採用する企業側としては過去の実績があったとしても、成長意欲を失った人、あるいは成長が止まった人を採用するのは当然避けたい。ではどうやって見極めるかというと、これまでの経験則で有効な質問があります。