趣味の時間を確保しているか

4、自分の状態に自覚的になる

 メンタルとの向き合い方が大切な時代である。特に自己評価と組織からの評価が一致しなければ、そこにはストレスが生じて当然だ。しかし、過度なストレスが生じている真っ只中である場合、人はそれを自覚できない状況にまで追い詰められてしまうことがある。

 目先のタスクが優先され、自分の感情に向き合う時間が取れないからだ。しかしまずストレスを感じていることに自覚的にならなければ、その対処もできない。

 必要なのはよく言われるように、定期的な運動や趣味の時間の確保であり、睡眠を充分に取ることだ。自分の感情の動きを把握するためには余裕を持つ必要がある。

 その時間が取れない仕事の状況であるならば、思い切って休みを取ったり、カウンセリングに通うことを検討したい。自分で感情のコントロールができなくなることが人には必ずあるので、事前予防のためにも対処のためにも休息は必要だ。

5、キャリアに主体性を持つ

 終身雇用が崩れ、転職や副業、起業が珍しいものではなくなって久しい。若い層の中にははじめから自営業やフリーランスを志す人もいる。こういった社会の中で組織に居続けられる人というのは、それだけで協調性があり、組織への献身的な姿勢も身につけていると言って良いのではないか

 しかし一方で、組織にいることで評価に対して受け身になっていく傾向はどうしてもある。そのようにならないためには、自分のキャリアを客観的に捉え、自己理解と目標設定を絶えず繰り返していく必要がある。

 近年になってリスキリングの重要性が叫ばれるようになったが、今の自分が何に対して学び直しをする必要があるのか、それを的確に考えられる人はキャリアに対しても主体的と言えるだろう。