
ADAS(先進運転支援システム)は?
速度の調節が上手く落ち着いている
ADAS「ホンダセンシング」は、ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせ。シビックやZR-Vと同様、両隣車線のクルマの動きもある程度、監視する新式システムを搭載している。
実際の作動は標準的だった。先行車追従型クルーズコントロールは速度の調節が上手く、先行車の速度の揺れに過敏に反応したりせず、クルーズ感は落ち着いたもの。急減速への対応も安心できるものだった。
一方、他車線から割り込まれた時の挙動はやや唐突だった。自車線しか見ないシステムに比べるとずっといいが、判断力にもう少し磨きをかけたい。
レーンキープ(車線維持)アシストは、ひと昔に比べるとずいぶん進歩していた。車線の失探率は低く、ステアリング介入も強めなので安心感は高い。ホンダはレーンキープアシストが邪魔になる道では簡単に機能をオフにできるよう、ステアリングにオン/オフのスイッチを設けている。ステップワゴンもそうで、地味ながら使い勝手が良いと感じる。
ヘッドランプは、照度はそれほど悪くないが、横方向への照射が少し足りず、暗い山道ではコーナーの奥が見渡せず恐い思いをした。先行車や対向車を避けて照射するアクティブハイビームとまではいかずとも、上位グレードのスパーダに装備されるアクティブコーナリングが欲しくなる。
