4 やる必要のない仕事を排除できる
リーダーは、忙しいからこそ、手がける仕事を的確に選ぶ必要があります。
手帳を真っ黒にしようとすると、空いている時間を潰すために、「やる必要のない仕事」を組み込んでしまったり、時には無理に作り出したりすることにもなりかねません。
「サボり時間」をつくることで、仕事に使える時間を絞り、その中でできることを絞ることで、やる必要のない仕事を排除することができます。
このような観点からも、リーダーは手帳に余白を残しておきましょう。
手帳を真っ黒にしようとして「やる必要のない仕事」を作り出すのはおかしな話です。
リーダーが暇であるのはチームによくない影響があるのではと思うかもしれませんが、「非常事態に頼りになる」「よく相談に乗ってくれる」「決裁などを早くしてくれて案件を止めない」といった3点が確保されていれば、部下は信頼してくれるものです。
リーダーだからこそ「サボる」ための時間を確保する
リーダーに問われる
仕事をやらないこと
仕事に追われているとき、まずは目の前の仕事を片付けることに注力しませんか?
そうでないと前に進まず、仕事が回らないからです。
では、質問です。
目の前の仕事は、本当にリーダーであるあなたが“やらなきゃいけない”仕事なのでしょうか?
リーダーになってから、毎日忙しくて睡眠時間も満足にとれていないというCさん。
彼は、「やるべき」が口癖で、「リーダーなのだから頑張らないと」「リーダーなのだから、忙しくて当たり前」と言って仕事を続けていました。
「リーダーなのだから、忙しくて当たり前」
皆さんも多かれ少なかれ、そう思っているのではないでしょうか。
実際、本当に忙しいことでしょう。でも、リーダー自ら忙しくしてしまっていることも少なくないのです。
Cさんは、まさにその典型でした。「リーダーらしくいないといけない」という思い込みにとらわれ、「リーダーは忙しくあるべき」「(周りにも)アピールしないと」という意識が働き、自ら余計な仕事にも手を出し、忙しくしていたのです。