「つながり」は誰か他の人と関わりを持つこと。話したり、協力したり、活動を共にしたりすること。

「できる感」は、何かができると感じたり、できたと感じたりすること。ゲームで難しい面をクリアしたときの感覚だったり、仕事をやり切ったときのあの達成感です。

「自分から感」は誰かや何かの言いなりになっているのではなく、自分の意思によってやっているという感覚です。

 親に怒られてやったり、上司の命令でやらなきゃいけないときにやる気が上がらないのは、自分の意思でやっているという感覚を心が求めているからです。

 この3つのやる気の源は「心の3大欲求」と呼ばれていて、私たちの心はこれらの欲求が満たされるような行動に動機づけられています(注1)。

 最近では、私たちが、「つながり(注2)」「できる感(注3)」「自分から感(注4)」を感じるとき、脳で「快楽物質」であるドーパミンが分泌されていることもわかってきています。

 まさに脳に仕込まれた、やる気のメカニズムなのです。

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英語力アップの近道は
ネットワーク作り

 私たちの持続可能なやる気の源が「つながり」「できる感」「自分から感」であるならば、それらを満たせるようなアウトプット環境を作ることが鍵になってきます。

注1 Ryan RM, Deci EL(2017) Self-determination theory: Basic psychological needs in motivation, development, and well-ness. The Guilford Press: New York.
注2 Clark I, Dumas G(2015) “Toward a neural basis for peer-interaction:what makes peer-learning tick?” Frontiers in psychol-ogy. 6, 28. https://doi.org/10.3389fpsyg.2015.00028./
注3 DehaeneS(2020) How We Learn: Why Brains Learn Bet-ter Than Any Machine … for Now. Viking: USA.
注4 Murayama K, Izuma K, Aoki R, Matsumoto K(2016) ““Your Choice” Motivates You in the Brain: The Emergence of Autonomy Neuroscience.” Recent Developments in Neuroscience Research on Human Motivation
 (Advances in Motivation and Achievement). 19:95-125.