なお、果物も野菜と同様、量り売りのものは安い。リンゴやミカンは安いが、ブルーベリーやイチゴになると値段が上がる(パック詰めで20~30元ほど)。特売にならない限り、手が出にくい。
以上の3店で共通していたのは、量り売りの野菜や果物に、質が落ちている個体が混じっていたことだ。きちんと品定めをしないと、腐りかけたものを買ってしまう。
実は、筆者は普段の買い物をほとんど妻に任せている。一度、仕事帰りに生鮮品のおつかいを頼まれたのだが野菜の選び方が分からず、痛んでいるのに気づかず買ってしまい、帰宅して妻のカミナリが落ちたこともあった…。
筆者の知り合いの中国人は、買い物のコツは「何軒か回って買うこと」という。ただ、価格差は1〜2元ほど。それよりも、新鮮で品質の良いものを求めているそうだ。
そもそも近年は北京でもネットスーパーが発達しているので、買い物に行く時間がないビジネスパーソンは、ネットで注文する人が多い。
アリババ傘下ネットスーパー「盒馬鮮生」
キュウリが4.8元、イチゴは30元
アリババ傘下のネットスーパー「盒馬鮮生(フーマーフレッシュ)」では、キュウリが4.8元(95.44 円)、レタスが6.39元(127.05 円)、ジャガイモが4.57元(90.87 円)、オレンジは1キロ当たり15元(約300 円)、ブルーベリーは19元(377円)、イチゴは30元(600円)ほど。一般的な実店舗のスーパーとさほど変わらない。ただし、有機野菜は高く、ジャガイモが7.9元、キュウリが13.8元、レタスが8.8元する。
以上、野菜や果物は昔に比べてべらぼうに高くなったというわけではなく、日本と比べても高くないだろう(むしろ全体的には安いだろう)。が、季節外のものや、外国産のフルーツなどは高い傾向だ。
有機野菜を除いて主だったものを比較表にすると、店によってキュウリは約3.5倍、ジャガイモは約2倍の差があると分かった。