「集中投資×売却判断」で資産10倍
大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。その3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

【理系男子の株式投資】元手300万から2年で3000万…資産10倍にした決断の裏側イラスト:ひらのんさ

■株価は3倍超に上昇、絶好の売り時を捉える

ベクトル(6058)は2013年1月時点では1株1750円ほどでしたが、1年後には一時6200円超と3倍を超える水準まで上昇(株式分割前の株価換算)。

私はそこで売却し、資産3000万円へと急増させることに成功しました。わずか2年で元手300万円を10倍の3000万円に増やしたのです。

■絶妙なタイミングで売却成功

ベクトルの株価チャートは、その後、下がったり上がったりを繰り返すようになりましたから、これはかなりいいタイミングで売買できました。

もちろん、全体的な上昇相場の後押しも影響していました。日経平均株価は2008年10月に7162円90銭まで下落しましたが、2012年ごろからようやく上昇の兆しが見え始めました。

安倍晋三首相(当時)が2012年末に経済政策「アベノミクス」を提唱したことを機に、金融緩和と機動的な財政出動で経済を刺激し、円安によって企業の利益拡大をはかった流れにのったことも大きかったのです。

■「新高値ブレイク投資」と相場の相性

「新高値ブレイク投資」は、その銘柄が「新高値」をつけたとき、多くの投資家が「もっと株価が上がるはずだ!」と思って買わなければ成立しません。

ですから、「株価は上がっていくはずだ」という熱気が渦巻いている上昇相場との相性が、かなりよいのです。

■「流れに乗る」ことは才能ではなく技術

私がベクトルで得た最大の学びは、「追い風を読む力」の大切さです。相場が上昇基調にあるとき、多くの銘柄が新高値を更新します。

その中で、実際に「中身のある成長」をともなっている企業を選び、勢いのある波に乗ることができれば、結果は自然とついてきます。

これは運や才能ではなく、日々の情報収集と仮説検証を地道に繰り返すことで身につく“技術”だと私は考えています。