【知らなきゃ損】“株主優待を捨てて稼ぐ”新しい株式投資…差がつく売りタイミング
大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。その3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

「権利確定日」は決算期末が中心
株主名簿を確定する「権利確定日」は、決算期の末日と同じケースがほとんどです。
そのため権利確定日は3月末が最も多く、次いで9月末が多いとなります。
権利が発生するタイミングに注意
ただし、ここから話は細かくなるのですが、株式の取引は受け渡しに数日を要するため、実際に優待をもらえる権利が発生するのは「権利確定日」の2営業日前となるのです。
この日を「権利付最終日」といいます。そして、権利付最終日の翌営業日を「権利落ち日」といいます。
株価は「権利付最終日」に向けて上昇しやすい
株主優待をくれる銘柄の株価チャートを見ていると、「権利付最終日」に向かって株価が上がり、「権利落ち日」に下落する傾向にあることがわかりました。
株主優待目当ての投資家は「権利付最終日」に向けて目的の銘柄を買い、株主優待をくれることが確定する日を過ぎたところで売るケースが多いということです。
株主優待需給投資の基本戦略
その傾向を逆手にとり、「権利付最終日」の前に株を売るのが株主優待需給投資なのです。
この投資法は株主優待を得るためではないということを勘違いしないようにしたいところです(株主優待を得るために、最低単元(100株)など対象となる最低限の株数だけ保有することはあります)。
銘柄選びのコツは「人気優待」と「業績の安定性」
株主優待需給投資を実践するうえで重要なのは、どの銘柄に投資するかの見極めです。
クオカードや食事券、買い物券など「使い勝手のよいもの」を提供している企業は個人投資家に注目されやすく、需給が偏りやすい傾向にあります。
加えて、業績が安定している企業を選ぶことも大切です。業績が不安定な銘柄では、全体の地合いが悪いと需給の効果が薄れることもあります。
投資カレンダーを作って準備する
「権利確定日」「権利付最終日」「権利落ち日」の関係をしっかり把握するために、自分用の投資カレンダーを作っておくのもおすすめです。
主要な優待銘柄のスケジュールを一覧化すれば、効率よく仕込みや売却のタイミングを判断できるようになります。
特に3月・9月は権利確定銘柄が集中するので、2月や8月から候補を絞っておくと冷静に判断しやすくなります。
「確実に取れる利益」を積み重ねる
株主優待需給投資は、「負けにくい」「確率の高い場面で戦う」投資法です。限定されたタイミングで発生する需給のゆがみを見つけて、その瞬間を捉える。一攫千金ではなく、確実性を重視した投資スタイルなのです。
地味に見えるかもしれませんが、戦略的に積み重ねることで安定したリターンにつながっていきます。
※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。