本の中では、お昼には毎日のようにうどんを食べていますね。面倒くさいんです。そのころは忙しくてね。とにかく私の40代、50代、60代っていうのは、何を食べるとか、何かを食べたいというふうに思う暇がないくらい仕事が忙しくて。次から次へ書かなきゃならない日常だったもんですから。
家政婦さんが「はい、お昼は何にしますか」って聞きに来るでしょ。それを考えるよりも、私は今書いてる原稿の仕事のほうが大事だから「うどん」って言っちゃうんですよ。他に考える時間がもったいないですから。うどんぐらいならさっとできるでしょう。
家政婦さんの料理の腕を見込んでいると、お昼はうどんとかラーメンとか麺類になってしまう。いまは食欲が落ちて、食事は朝昼兼帯になりましたね。
朝のスタートは新聞から
毎朝読んではいるけれど
何時に起きなきゃいけないっていうのもないのでね。それでもやっぱり決まった時間に目が覚めてしまいますね。時々寝坊すると孫に起こされたりします。
朝は新聞から始まります。いまは『朝日新聞』と『産経新聞』をとっています。朝起きてリビングに行くと、テーブルに2紙がぽんと置いてある。娘か孫か、新聞だけは取りに行ってくれてるみたいです。
もう頭も相当悪くなってますからね。新聞だって、どんな読み方をしているかわかんないですよ。読んでいる当人が読んだ気になっているだけのことかもしれません。文章を目で追って、端まできたらめくる。それの繰り返しです。
そう丁寧に読むわけじゃないけど、見出しから見ます。なんだか新聞もつまんなくなりましたね。新聞が悪いんじゃなくて、世の中がつまんなくなっているんでしょうね。いろんなニュースが面白くないのか、私の記憶力の問題なのかはわかりませんけど。些細なことはみんな忘れちゃうんですよ。
最近気になった記事ですか?読者の人生相談のようなコラムには目が留まりますかね。
本は読まなくなりました。家に『女性セブン』とか『週刊文春』が届くので、それだけは見ています。もう目が悪くなっている。小さい活字とか、印刷の具合とかで、読んでるとすぐ疲れてしまう。
(大活字本を指して)こういうふうに大きな文字で本を出してくれると、まあまあ読める。読者の対象年齢を考えたら、大きくて太い字がいいですね。