「今年こそ韓国語を覚えて話せるようになりたい」「韓国ドラマを字幕なしで楽しみたい」と、韓国語の習得を目指している人もいるかもしれない。そんな人におすすめなのが、『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』(ハングルノート加藤著)だ。「こんな本がほしかった」「とにかくわかりやすくて楽しい」「本当にゼロからわかる、初心者におすすめの1冊」と話題になっている一冊。今回は著者のハングルノート加藤氏に「韓国語がどんどん身につくおすすめの勉強法」を聞いた。

韓国語は「通じる発音」で十分!
韓国語を話せるようになりたいけど、「ちゃんと発音できるかな」と不安に思っている方もいるかもしれません。
でも、発音は必ずしも完璧である必要はありません。
大切なのは、相手に伝えたい気持ちがきちんと届くこと。
今回は、韓国語に慣れるための発音練習のコツを3つご紹介します。
① 少し大げさなくらい、口・喉・鼻を意識して発音する
日本語ではあまり口の形や喉、鼻を意識して話すことはありませんよね。
韓国語の発音練習では、口の形や喉、鼻を意識して、しっかり使うことが大切です。
最初のうちは、少しオーバーに口を開いたり閉じたりして、声を出してみましょう。
「オンマ(お母さん)」の「オ」は日本語の「オ」とは異なる
まず、1つ練習してみましょう。
「お母さん」を意味する韓国語は、「オンマ(엄마)」と言います。
カタカナで書くと「オンマ」なのですが、「オ(어)」の発音は、日本語の「オ」とは異なるので注意が必要です。
日本語の「ア」のように口を大きく開けたまま「オ」と発音することで、「어(オ)」らしい響きになります。
これを日本語の「オ」のように口をあまり開けずに発音してしまうと、「오(オ)」という別の音になってしまうので注意が必要です。
慣れてくれば口の動きは自然と洗練されてきますが、はじめのうちは「ちょっと大げさに」動かしてみてください。それが正しい発音への第一歩です。
正しい発音を実際に確認したい方は、翻訳アプリの「Papago」などを使うと、実際の発音が聞けますよ。
② 「ネイティブの発音」を目指しすぎない
冒頭でもお話ししましたが、韓国語にかぎらず、外国語を学ぶときにありがちなのが「完璧な発音」を目指しすぎてしまうこと。
でも、日本語を話す外国人の発音が少し違っていても、私たちは意味をちゃんと理解できますよね。
発音練習は大切ですが、1つのフレーズや単語の発音にこだわりすぎず、ある程度できたら次に進むようにしましょう。
大事なのは、完璧さよりも「伝えよう」として話す姿勢です。
間違っていてもいいんです。しっかり口を動かして、相手に届くように話すこと。それが、通じる発音につながります。
③ 毎日、短時間でも音読を続けよう!
日常会話がスムーズにできるようになるには、中級レベル(TOPIK 3~4級程度)の語学力が必要と言われています。
語学学校に通えば800時間ほどの学習時間が必要なレベルですが、仕事や家事の合間にそんな時間を確保するのはなかなか大変ですよね。
だからこそ、「短時間でも毎日続ける」ことが大切です。そして、その中で最も効果的な学習方法のひとつが「音読」です。
韓国語の音を聞いて、真似して発音してみましょう。
シャドーイング(聞こえた音をすぐ真似する練習)や暗記して音読するのも効果的です。
韓国ドラマのセリフを真似してみたり、K-POPの歌詞を見ずに歌ってみるのもおすすめです。
音読するときは、「意味を理解していること」がポイント
ただし、音読するときに、ひとつ注意点があります。
それは、「意味を理解しながら音読する」ということです。
意味がわからないまま読んでも、言葉として身につきません。
理解した上で音読することで、自然と使える表現が増えていきます。
楽しく、伝わる韓国語を目指そう!
韓国語の発音は、完璧でなくても大丈夫。
大切なのは、相手に「伝えたい」という気持ちです。
発音に悩んでいる方も、これから韓国語を学び始める方も、ぜひ今回ご紹介した3つのコツを意識して、楽しみながら発音練習をしてみてくださいね!
『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』は、知識ゼロから楽しく韓国語を身につける方法をたくさん紹介しています。