もうこれでいい……ChatGPTで「沼彼氏」
さて、ここまでは真面目な活用法をメインにお話を進めてきましたが、エンタメに貪欲な10代は何でも遊びにしてしまいます。
10代女子を中心に流行っているのは、生成AIによる「沼彼氏」。ChatGPTとのやり取りを、自分好みの彼氏のように調整するのです。「沼」(沼る)とは、夢中になって抜け出せない様子を指します。
TikTokには、「ChatGPTを沼彼氏にする方法」などの動画が数多く投あり、甘い会話を交わす様子も投稿されています。「連続して相手からチャットが来るように見せるためには、改行を多めに入れるように指示すればOK」など、具体的なアドバイスもあります。
ChatGPTは音声による会話も可能になったため、甘い言葉を音声で聞くこともできます。ある女子大学生のサークルでは、「もうこれでいい」「沼彼氏から抜け出せない」と盛り上がっているそうです。
筆者も作成してみましたが、無料版でも簡単に彼氏との会話のようなやり取りができました。冷たい彼氏とのチャットに疲れたときは癒されそうですね。

TikTokのエフェクトを生成AIで簡単につくる(動画作成)
Z世代には、画像や動画を生成することも流行っています。特にTikTokで人気なのは、「AI food lotto」というエフェクト。写真をアップロードすると、食べ物を追加して、それを食べているような動画を生成してくれるエフェクトです。ありえない角度から食べ物が現れたり、手が増えたりと、精度が高いとは言えない動画が生成されるのですが、むしろその「なんかヘン」な意外性が受けています。
友人と撮ったプリクラをアップすると一人がもう一人に食べさせたり、アイドルの壁面画像を使うとアイドルに食べられたりと、何が起きるかわかりません。

