食後はブルガリアン・スクワット60回

 さて、食事だけでは基礎代謝を維持・向上させるのに十分ではありません。筋肉を維持・強化するには筋トレも必要です。目標を達成するには、どの筋肉を鍛えればいいのか。基礎代謝を上げる観点なら、大きな筋肉を鍛えることが効率的だと考えました。

 実は、全身で最もカロリーを使う筋肉は、大腿四頭筋です。太ももの前側にある大きな筋肉群で、主に膝を伸ばす動作(立つ・歩く・走る・階段を上がるなど)に使います。大腿四頭筋は、全身の筋肉量の約15〜20%を占めます。

 大腿四頭筋を鍛えるのに、「最強の下半身トレーニング」などと紹介されているのが、ブルガリアン・スクワットです。後ろ足を台に乗せ、片足でスクワット動作を行うトレーニングで、前脚の膝関節を深く曲げ伸ばしするので大腿四頭筋を強く使います。

 特に食後にスクワットをするとカロリーを消費し、血糖値の急上昇を抑えるそうです。自宅で朝食と夕食を食べた後は、ブルガリアン・スクワットを左右30回ずつ、合計60回を欠かさず行っています。

 本来、筋トレは毎日やるのは良くないとされていますが、私の場合は筋肉を太くするだけでなく、血糖値の急上昇を抑えたいので食後に毎回することにしました。

1回3分でOK!52歳で17kgのダイエットに成功した経営者が食後に取り入れた「自宅でできる運動」とは?ブルガリアン・スクワットの様子 写真:本人提供
1回3分でOK!52歳で17kgのダイエットに成功した経営者が食後に取り入れた「自宅でできる運動」とは?最初は結構キツイです 写真:本人提供

 

ジムは週1、15分程度でもいい

 全身の筋肉もある程度鍛える観点では、自重を使ったトレーニングだけでは限界があります。やはりマシンを使った方が効率的なようです。そこで週1回、15分程度、オフィスの近くのジムにも通っています(チェーン展開している無人店舗で会費はお手頃です)。

 こうして確実にPDCAを回した結果、特に停滞期もなく、6カ月で66.6kgになるゴールを達成しました。一時期は本当にヤバかった健康状態ですが、ダイエットのおかげで脂肪肝も解消しγ-GTPも十分下がりました。血圧も上が125・下が85で安定し、血圧の薬を飲む必要がなくなったことが、何より大きな収穫でした。

 以上、あくまで私個人の成功例ですが、孫正義流「3つの成功原則」を基にしたダイエットを紹介しました。実行される場合は各自で十分リサーチした上で、アレンジしてみてください。

※食材の栄養素や運動に関する知見は筆者のリサーチに基づくものです。