30代になると接点がある中で、本音では向き合えない、50代になるとさらに身近な存在になる中で、むしろ安心して話せない相手になっていくということが起きているのではないでしょうか。
また、人事部の担当者への意識も聞きました。ここで顕著に出たのは、40代、50代で「安心して話せない」人が50%程度いるということでした。人事部との関わりが減るだけでなく、実際に人事部を信用できないと思っている人が管理職層、ベテラン層に多くいることが推察できます。
心理的な壁を感じながら
働いている若手社員たち
さらに心理的な壁を感じる度合いも聞いています。心理的壁を「強く感じる」「感じることがある」を合わせた回答ですが、やはり一番多かったのは上司で39.7%、次いで経営者・役員が39.0%、部門長が37.3%となりました。
上司に心理的壁を感じる理由として、「高圧的であったり、難しい相手だと思うから」が33.0%、「前提や考え方が違うと思うから」「価値観や感覚が合わないと感じるから」がともに32.5%、「本音が見えない、信用できないと思うから」が29.3%と多くなっていました。
経営者・役員に心理的壁を感じる理由としては、「話す機会が少なく、よく知らないから」が34.3%と最も多く、「価値観や感覚が合わないと感じるから」「高圧的であったり、難しい相手だと思うから」「本音が見えない、信用できないと思うから」「前提や考え方が違うと思うから」「人柄や人となりがよくわからないから」といった回答がすべて2割強となっています。