同期・同世代に対して「安心して話せるが、本音は話せない」が39.6%と最も多く、「安心して話せない」と回答した人も20.0%いました。つまり、6割の人は本音で話せる相手がいないと明確に答えているということです。
しかも20代では特に、同期・同世代に対して「安心して話せるが、本音は言わない」が46.5%とさらに高くなっており、先輩に対しては55.3%と全年代平均よりも10ポイント以上高くなっていました。
20代は別の設問で、「人と接すること自体が苦手である」「干渉されたくない、踏み込まれたくない」「会社の人と必要以上の関わりを持ちたくない」という回答が2割を超えており、身近な人でも上手く関われない、むしろ距離を置こうとしている人がかなり多くいることがわかります。
いまのスタンダードな会社は
上層部と話す機会すらない
上司に対しては、「安心して話せるし、本音も話せる」が18.4%、「安心して話せるが、本音は言わない」38.7%、「安心して話せない」38.4%と、8割弱の人たちが本音は言えない相手だと感じています。逆に部下に対しても、同様に「安心して話せるが、本音は言わない」44.4%、「安心して話せない」31.6%となっており、部下が本音で話せる相手だと思えていない上司が4分の3になっています。
上司と部下の関係なのだから、本音で話すのは難しいと考えるのは当然のようにも思えます。でもそれでは、本当に困っていることや悩んでいること、変えたいこと、止めたいことを誰も口にしない、話をしない、互いに大切なところは避けてしまっている状況です。つまり、上司と部下の間で本音が言えないということは、正しい情報と解決に向かう感情が共有できないということでもあります。
さらに、経営者・役員に対しては、そもそも「関わりがない」と回答する人が27.9%います。年代別に見ると特に30代では「安心して話せるが、本音は言えない」が31.9%、50代では「安心して話せない」が50.6%と全世代平均より多くなっています。